今週もあっという間でしたね。ウクライナへの侵攻はまだ続いており、マリウポリの病院が攻撃されたというニュースに胸を痛めています。引き続き不安な状況が続きますが、メンタルがしんどいな、と思ったらニュースから離れるように気をつけたいですね。
先週は次男が来ている週だったのですが、喉と頭が痛いと言い出して火曜日から金曜日まで学校をお休みしました。最初は風邪だろうと思っていたのですが、3日経っても症状が変わらないことからさすがにコロナかもと不安になり、でも我が家にはテストキットも無くさてどうしよう、と思っていたら偶然テキストメッセージをくれた日本人のお友達がテストを持っているとのことで、「貸して」いただきました。BC州の公立学校に通っている子供には無料でテストキットが配られることになっているのでそれが我が家に届いたら使った分を返すことになりました。こういう時に遠慮してしまったり、心苦しく思う自分に「やっぱり私って日本人だな〜」と苦笑したのですが、必要な時に助けを求めること、好意に甘えることの大切さを改めて実感しました。幸い次男はコロナは陰性で安心しました。ただ無症状でも、そしてテストが陰性でもかかっていることはあり得るわけで、私も夫も数日喉が痛かったので、超マイルドな症状でかかっていたとしてもおかしくないとは思っています。とりあえず今はみんな症状は無く、元気です。
今週は沢山の友達やリスナーさんとメッセージのやりとりをする機会があって、今週のポッドキャストでは、繋がることの大切さと、もう過ぎてしまいましたが国際女性デーの今年のテーマについて話しました。
今週はずっと繋がること、腹を割った話をすることについて考えている気がします。
3月1日には今一緒にプロジェクトをやっているYume: Digital Dreamsの参加アーティストたちとのZoomミーティングがあり、日本人、日系人のアーティストのアイデンティティについて話が盛り上がりました。特にカナダで第二次世界大戦中に強制収容を受けた日系人を親や祖父母に持つ世代の日系カナダ人は、日系であることを隠して生きて来た人も少なくなく、「日系人としてのアイデンティティを持つようになったのはこの10年くらい」という人もいました。他にも「家であまり日本文化に触れてこなかったので、日本語が話せたり、日本文化に詳しい人をみると羨ましい」という意見もあり、そういう人には「私が日本のお母ちゃんになってあげるから!」と言っておきました。
当たり前ですが、人のストーリーというのは人間の数だけあって、私のストーリーは「大阪で生まれて佐世保で育ち、カナダに移住した女」です。そしてそういう日系人のストーリーを聞いたことのない人たちと自分のストーリーをシェアできるというのは深く心が満たされる時間でした。
今週はまたトロントに住んでいる長男ともFacetimeでVulnerableになって話をシェアする機会があり、そうやって辛い時に連絡をしてくれる息子に育ってくれて本当にありがたく感じました。
今ブッククラブで読んでいるAtlas of the Heartで読んだ ”Prepare the child for the path, not the path for the child” 「子供のために道を造るのではなく、来たる道のために子供を準備する」という一文を思い出しました。これからつらいことも悲しいことも我が子には沢山起こるでしょう。それを先回りして防ぐのではなく、つらいことや悲しいことが起こった時に話してくれて、立ち向かうことのできる子に成長していってくれていると感じました。
先日は今週末配信するポッドキャストの収録をしました。私がいつも思っている「自分の話をする/聞いてもらう『場』を提供する」という活動をされている方で、「わかる!!」と何度も頷きながら聞きました。みなさんに聴いてもらうのが楽しみです。
信じられませんが「はみライ」はあと2回で200回を迎えます。そこで200回を記念して、ビクトリアからリスナーさんにプレゼントを贈りたいと思っています。カナダ/ビクトリアのものを集めたプレゼントを抽選で3名の方にお送りします。応募はこちらから!
そして昨日は、Clubhouseにて、「いまエモ」のお部屋で、Clubhouseにリプレイ機能がなかった頃に録音したエンパスのDavidさんとのお部屋をClubhouseでリプレイするために流す、というお部屋をやりました。私はすっかり忘れていて最後の10分くらいしかいなかったのですが、これで、クラハでいつでもリプレイが聴けるようになりました。このお部屋をやったのは去年の6月。今回久しぶりにDavidの話を聴いて思ったのは、自分達を責めるという意味ではなく、まだまだ社会は何も変わっておらず、感情について話す機会が圧倒的に不足しているし、お互いの心のうちを話し合える相手も機会も足りないな、ということでした。一朝一夕で変えられることではなく、「いまエモ」のお部屋やヴァルネラビリティ・アノニマス、ブッククラブなどの活動を通して草の根的に少しづつ広めていくしかないのだ、と再確認しました。
今週で、Dare to Leadを読むブッククラブが終わります。先週のニュースレターでもご紹介したとおり、次に読んでいく本はAtlas of the Heart、感情に関する本です。
定員まで残り数席ですので興味のある方はお早めに。時間は日本時間毎週土曜日の朝10時(北米時間金曜日の夜6時PDT)からに変更しました。
そして昨日届いたのが、ブレネー・ブラウンの新しいHBOMaxでの番組 Atlas of the Heartのトレイラー。5回に渡ってこの本を学んでいくような内容のようで、超楽しみです。まだ読んでいない方は、これを機会にブッククラブに参加しませんか?
*お知らせ* お申し込みいただいた方で、こちらからメールを送っているのですが返信のない方が数名います。おそらく迷惑メールフォルダに入ってしまっていると思いますので、私からのメールが届いていないという方は、チェックしてみてください。
いまブレネー・ブラウン ブッククラブは土曜日と日曜日の朝にやっていますが、この時間だと都合が悪いという人のために、違う時間でやってみようかなと現在検討中です。日本時間週末の朝以外で、私ができる時間となると、日本の平日の早朝(7時〜10時くらい)を考えています。「その時間でブッククラブをやるなら参加してみたい」という方がどのくらいいるのか知りたいので、興味のある方はぜひメールいただけると嬉しいです。北米の人には平日の午後2時から6時の間どこかでになると思います。
Clubhouseで日本時間日曜日のお昼にやっていた「今週のClubhouseニュース」のお部屋は50回を節目にTwitterのSpacesに移動しますのでよかったら遊びに来てください。
そういえば今週末からサマータイムが始まり、導入しているエリアでは1時間進めます。このサマータイムについては以前もこのニュースレターで触れましたが、BC州はサマータイムを止める準備はできているものの、アメリカと同時に廃止したいようで、アメリカの動きを待っているところなのだそうです。
今週読んだ本
引き続き「わたしに無害なひと」を読んでいます。それと別に日本語の電子書籍も2冊ほど読んでいます。
今週聴いたポッドキャスト
これまで試験的に使っていたソーシャルリスニングのアプリGoodpodsを使うことをやめることにしました。音質が良くないし、知っている人もほとんど使っていないので「ソーシャル」でもないという。。今までずっと愛用していたOvercastに戻りました。
すでに聴いている方も多いと思いますがウクライナ侵攻が始まってからはNPRのState of Ukraineというポッドキャストを聴いています。
あとNYTのThe Dailyではウクライナから国境越えをする人たちをレポートしたエピソードではホテルが無くて幼稚園に泊まったり、駅で出会った7歳の男の子の話がでてきたり、とても臨場感のあるレポートで涙がでました。
今週のポッドキャスト業界のニュースではNPRの人気ポッドキャストIt’s been a minuteのホストSam SandersがVox Mediaから引き抜かれたというニュースが大きかったです。Vox Mediaは最近どんどん大きくなってきていて、私が好きなCriminalというポッドキャストも以前はインディーのPRXというポッドキャストネットワークにいたのですが今はVox Media Podcastになりました。ポッドキャストの人気が引き続き上がっており、人気ホストの引き抜きというのも普通になってきている感じがします。
今週観たTV・映画
ようやくWestworldを観終わったあと、最初に観たのはMurdervilleというコメディ。Will Arnettが殺人事件を扱う刑事役で、毎週さまざまなゲストがパートナーとして登場しますが、ゲスト俳優たちは台本を持たないのでImprove(インプロ)で事件を解決するというユニークな番組。一番最初のコナン・オブライエンが出るエピソードだけ観ました。何も考えずに頭を空っぽにして見れるので疲れている時にはいいかも。
Love is Blind シーズン2
この番組のシーズン1については以前どこかに書いたと思います。お互いの顔を見ることなく、Podと呼ばれる個室で壁を隔てて話をした異性と恋に落ちることは可能なのか?というのがテーマのリアリティ番組で、シーズン1では絵に描いたようなカップルが生まれて人気になった番組です。シーズン2では多様性に力を入れているようで参加者にもアジア人や黒人、ラティーノがいました。私はリアリティ番組での展開に一喜一憂するのが嫌で、さっさと進めて誰が優勝するのか観たいタイプなのですが、一緒に観ていた夫はドラマが起こるたびに彼なりの論説を話し出すのでちょっとうざかったです。以前、最近の若い人はドラマを早送りで見るとか、感情に振り回されたくないとか言う話がありましたが今回私も同じように感じました。ただ観ていて「これは人間のリレーションシップについてのすごいケーススタディだな」と感じました。
(ここから先少しネタバレ入りますの読みたくない方は飛ばしてください↓)
例えば一見意外な体育会見の白人男性と落ち着いたアジア人女性のカップルでは男性の方がReassuranceが欲しくて褒めて欲しい、でもアジア人女性は「あなたは素敵」「かっこいい」などの褒め言葉を言うことに慣れていない様子なのを観て、「これってまじアジア人あるあるじゃん」と深く納得してしまったり。
(ネタバレ終わり)
一気に観て、最後のReunionエピソードまで観ましたので話したい方連絡ください。
それではみなさま今週も良い週を!