前回の配信から10日以上も経ってしまいました。ニュースレターを初めてから以前に比べて断然文章を書く機会が増え、良いトレーニングになっているのですが、気をつけていないとなかなか書く時間ができません。
先週のポッドキャストでは、エッセイストの紫原明子さんとお話しました。私は彼女の開催されている「もぐら会」は私のやっている「ブレネー・ブラウン ブッククラブ」になんとなく似ているな、と以前から思っていたので、今回色々お話ができて嬉しかったです。また、「泣いてもいいよステッカー」も、どんどん広まってほしい運動だなと思っています。
相変わらずロシアのウクライナ侵攻は続いています。毎日の戦争のニュースに慣れてきてしまっている自分が恐ろしく感じます。
先週は久しぶりにClubhouseで「読み解く英語」のお部屋をやり、トピックはウクライナ・ロシア情勢でした。リプレイはここで聴けます、そしてこの日引用した記事と単語はこちらから見れます。
今週は色んなことが一気に起こった週でした。「こんなことができたら最高だな」と夢見ていた仕事の話が舞い込んできたり、買いたいと思っていたものがすぐに手に入ったり、またコロナ禍になって以来2年ぶりに次男の学校のコンサートで室内で集団で集まるということをやりました。トロントにいる長男とガールフレンドたちが久しぶりのコンサートに行くと喜んでいる日にFaceTimeで話せたり、良いこと、楽しいこと、嬉しいことばかりの週で、一瞬、今年中の運を使い果たしたのでは、と思ったくらいです。
こういう時に、ブレネー・ブラウンが言うところのForeboding Joyというものが起こります。日本語では「喜びのさなかの不吉な予感」と訳されていますが、これはブレネーが言うに、Joyというものが人間にとって最もVulnerableな感情であるところからきています。嬉しい時、幸せな時、その幸せに身を任せるのが怖いから、その怖さに、不吉なことを考えることで先手を打とうとするのですね。
私も、まさにドリームジョブと言える仕事の話が舞い込んできた時、とっさに思ったのは、「明日連絡が来て『この話は無かったことにしてください』って言われるんじゃないか」とか「こんなに良いことが続いたら、誰かが事故にあったりするんじゃないか」ということでした。
でも、ここで大事なことは、その怖さをしっかり受け止めて、「確かに、明日仕事がキャンセルになったり、誰かが事故に遭う可能性はゼロではない、でも今はこの喜びをしっかり受け止めて感じよう」と思うことなんですね。それができることがWholehearted Living=心からの生き方ができているということなんだと思います。
言われてみると、Joyが最も心もろくなる感情というのはよくわかります。心のもろさにみをまかせるよりも、最悪のことを想像することが簡単なんですよね。なので私たちはそれをやりがちですが、ブレネーの本を読んでいたおかげで気が付くことができて感謝しています。
我が家では次男が春休みに入り、ビクトリアでもたくさんの桜が咲き始めました。私はビクトリア市内にいくつか「お気に入りの桜」があるので、順番に訪問したいと思っています。
今週配信したポッドキャストでは、はみライ200回記念として、リスナーのみなさんから送られたコメントを紹介しています。この4年間、応援してくださっているリスナーのみなさんに感謝です。ポッドキャストは来週春休みということでおやすみしますが、4月からまたシーズン5として5年目に突入しますのでこれからもどうぞよろしくお願いいたします。
はみライ春休み中にはみライ文字起こしチームにはメールをしますのでそちらもよろしくお願いします。
また、ビクトリアからのプレゼント企画は3月25日まで応募を受け付けていますので奮ってご応募ください。
また、ブッククラブに関する業務連絡です。
なつこさん、メールが届いていないようですのでぜひご連絡ください。
Atlas of the Heartのブッククラブに申し込んでくださった方には今週中に詳細メールをお送りします。今週末になっても届いていない場合はスパムフォルダをチェックしてみてください。
そして、もう一つのグループではブレネー・ブラウンの初期の本、The Gifts of Imperfectionを読んでいきます。この本はブレネーの出版されている中では2冊目の本なのでかなり初期の本ですが、彼女のワークの元になっているWholehearted Living(私は『心からの生き方』と訳しています)とはなんなのか、そして心からの生き方をするためにはどうすればいいのか、例えば人と比べることをやめるとか、完璧主義をやめるとか、などの10のガイドポストと共に学べる本です。去年、10周年記念バージョンが出版されました。
実はこの本は日本語訳がでています。本田健さんの訳で、タイトルは「ネガティブな感情(こころ)の魔法」というものです。私は日本語版を読んでいないのでなんとも言えませんが、おそらく割愛されている部分などもあると思うので参考程度にしてください。読んでいくのはもちろん英語版になります。
開始日:日本時間2022年4月24日(日)10:00AM (北米時間4月23日(土)6:00PM PDT)
読む本:The Gifts of Imperfection by Brené Brown
参加費:$40(Paypalでのお支払いになります)
定員: 最大20人
期間:15週間
週1回、Zoomでのセッションになります。お申し込みはこちらから。
今週読んだ本
今週は、ちまちま読んでいた「わたしに無害なひと」をようやく読み終えました。韓国の作家の本はあまり読んでいないのでこれからももっと読みたいなと思っています。
引き続き”Five Little Indians”と、日本語の本では紫原さんの「家族無計画」を今読んでいます。
今週聴いたポッドキャスト
10日以上の間に聴いたポッドキャストとなるとたくさんありすぎて何を選ぼうか迷いましたが、Spotifyエクスクルーシブなおかげでなかなか目につかない(普段は私はOvercastでポッドキャストを聴いているので)ブレネーのポッドキャストをいくつかまとめて聴きました。数週間前に同じくSpotify エクスクルーシブのポッドキャストを持っているジョー・ローガンのことが話題になりましたが、Free Speech, Misinformation, and the Case for Nuanceというタイトルの、Ben Wiznerとのインタビューはとても勉強になりました。WiznerはACLUの弁護士で、言論の自由について、ブレネーはCertainty、確信、しっかりした答えを求めていたそうですが、実はそんなに簡単に白黒つけられる問題ではないというところがとても興味深いエピソードでした。
今週観たTV・映画
私にとっておそらく「好きなTVドラマトップ3」に入る”Shameless”が11シーズンを全て終えてしまったのでしばらくロス状態でした。その後、”Upload” シーズン2(死後、意識をバーチャルワールドにアップロードできる世界の話ーAmazon Prime)を数エピソードみては止め、Ali Wongの新しいスタンダップスペシャル “Don Wong”(いかに稼いで、パワフルでリスペクトされている彼女がなぜ男性コメディアンのように浮気をすることができないのかについて1時間語るコメディ!-Netflix)を観て、スティーブ・カレル主演のコメディ”Space Force”シーズン2(Netflix)を観ては止め、なかなかどっぷりハマれるドラマが見つかっていないのですが、今週はWeWorkの盛衰(WeWorkについて知らないひとはこの記事をどうぞ)を描く”Wecrashed”を見ています。ジャレット・レトとアン・ハサウェイが破天荒なWeWork創業者アダム・ニューマンとその妻レベッカ(グゥイネス・パルトロウのいとこ)を演じていて、先日セラノスの創業者エリザベス・ホームズに関するドキュメンタリー、”The Inventor”(HBO)を見た時と同じようなWTF感がすごいです。嘘、ハッタリと押しつけ、Bullyingでここまでのしあがることができるのかと唖然とする内容ですがジャレット・レトとアン・ハサウェイの怪演が面白い。特にアン・ハサウェイは普段より低い声で演じていて、この人はこういう一癖も二癖もある役をやらせるとめちゃくちゃ面白いなと楽しんでいます。
映画では今とっても盛り上がっているTurning Red(私ときどきレッサーパンダ ーDisney +)も観ました。子供からティーンへの成長の話で一部の保守派の親の間では子供に見せるには不適切という苦情もあるようですが、私はこういう映画こそ家族で一緒に見て感情をしっかり表現することを学ぶべきだと思いました。主人公のメイはトロント在住の中国系カナダ人の女の子で、チャイニーズカナディアンの文化もよく表現されていましたし、何より文化コンサルタントの名前がたくさんクレジットに載っていたのが嬉しかった!また、アジア系によくある「タイガーマム」的な抑圧(家族のためとか、伝統とか)や犠牲を有害なものとして扱い、自分らしさをもっと表現しようというテーマにとても希望を感じました。まだ見ていない方はぜひ!
そして、これはApple TV+で今週の金曜日から始まるのが待ちきれないのですが、ついに!「パチンコ」のドラマが始まります。大好きな物語なので、トレイラーを見て胸がいっぱいになりました。Apple TV+お持ちの方はぜひ。
それでは今週はこのへんで。また来週!