6/22/22 夏休みモード・真実とはなにか
卒業式・パビリオン・座談会・ヴァルネラビリティ・アノニマス
バタバタしているうちにまたすっかり間があいてしまいました。昨日は夏至でしたね。毎年、「まだ夏らしくなってないのにこれから日が短くなるのか。。。」とちょっとどよーんとする日なのですが、世間では夏の始まりとして嬉しい節目としてみる人が多いと思います。
ここのところ何をしていたんだろうと考えても、ほとんど思い出せず我ながら記憶力の低さに落ち込みます。Life is what happens while you're making other plansといいますが、まさにその通りだと思います。
最近ハマっているのは、散歩に行くたびに動画を撮ってTikTokにあげること。今日なんとフォロワーが500人になりましたw TikTokやっている方はフォローしていただけたら嬉しいです。
先週は、長男のパートナーが仕事(子供向けのお芝居のツアー)でビクトリアに来ているため、コロナ禍でしていない外食を2年ぶりくらいにしました。シェフのおまかせコースを頼み、話し込み、気がついたら3時間も経っていました。ポッドキャストでも話しましたが若い世代には希望しかありません。彼女と長男はいつもお互いのメンタルヘルスの話や過去のトラウマなどについてもオープンに話していて、安心して見ていられるカップルです。お互い不完全な人間が一緒になっているのだということを自覚しているため、どちらかが何らかの失敗をしても話し合えているところが、親の私がみていてもすごいなあと思います。
先週末は、Gorge Parkという公園に新しく建てられたパビリオンのグランドオープニングに行ってきました。戦前、この公園には、タカタ一家が経営するティーハウスと日本庭園がありました。水に面している公園なので、泳いだり、渡し船があったり、ティーハウスではイギリス風のお茶とサンドイッチなどが提供され、当時のビクトリアではちょっとしたアトラクションだったそうです。
しかし、アメリカ同様、カナダ在住の日系人は真珠湾攻撃のあと、敵国人とみなされ、カナダでは2万2千人が強制的に収容されました。タカタ一家も例にもれずビクトリアを去ることになったのですが、庭園の植物は引き抜かれ、残っていたティーハウスの家具なども全て盗まれてしまい、土地も没収され、タカタ一家はその後二度とビクトリアに戻ることができませんでした。
このゴージパークには数年前にこの歴史を正すため、日本庭園ができましたが、今回市が使うことができる17ミリオンの資金を公共のパビリオンを建設することに使い、建物は日本風の造りで、パビリオンのロビーにはタカタ一家の歴史を記録したパネルが設置されました。
パンデミックでほとんど人に会っていなかったのですがさすがにこのイベントは顔を出さねばと思って行きました。顔見知りの日本人や日系人が数百人集まっているのを見た時は、自分のコミュニティに戻ってきた、、、とちょっと胸が熱くなりました。
8月にはここで日本文化祭もやるので楽しみです。
そして我が家では今日、次男がミドルスクール(中学校)を卒業しました。高校の卒業じゃないんだからカジュアルでいい、といつも通りのトレーナーで行った息子に親の私たちはあとから学校へ向かい、卒業アルバムをもらい記念写真を撮ってきました。中学校のほとんどをパンデミックで過ごした彼らの学校生活はあとで振り返ってみた時にどう映るのでしょう。
次男の学校が終わるのでこれから一気に夏休みモードに入ります。送り迎えやランチを作らなくていいのが嬉しい。。。
カナダ在住の方へお知らせです。7月7日に「カナダ移住者座談会」を企画しています。最近、全カナダ日系人協会(NAJC)のもと、新移住者委員会というものが発足しました。カナダに住んでいる日本人移住者のためのサービスをNAJCでやろうという話になり、まずはみんながどんな思いで生活しているのか、どんな悩みを持っているのか、どんなサービスが必要なのか、そういったことを気軽にシェアしていただく場です。参加登録はこちらから。Facebookイベントはこちら。当日はBreakout Roomsを作る予定ですがモデレータしても良いよという方はご連絡ください。
そして、その翌日なのですが、はみライのイベントとして、ヴァルネラビリティ・アノニマス&お話会を日本時間7月9日(土)朝10時から、北米時間では7月8日(金)6PMPDTからやります。しばらくお話会もヴァルネラビリティ・アノニマスもやっていなかったので、両方一緒にやる予定です。以前はClubhouseでやっていましたが今回はよりセキュアなZoomで、登録制、有料でやります。(6/23追記:このニュースレターを有料購読してくださっている方とPatreonのサポーターの方は無料で参加できます。登録時に、有料購読者であることを明記してください。)ちょうど、Atlas of the Heartのブッククラブが7月初めで終わるので、その時間を使ってやります。シェアするのに勇気が必要なヴァルネラブルなことをシェアして、心のモヤモヤを成仏させる場です。後半はフリーでお話会にしたいと思っています。
次のブレネー・ブラウンブッククラブではThe Gifts of Imperfectionを読んでいく予定ですが、7月半ばから続けていくか、それとも9月からやるか、まだ決まっていません。もちろん今回から初めて参加するという方も歓迎です。The Giftsはブレネーの初期の本なので、この本から始めるとあとは順番にもう一度読んでいくので、入りやすいかとおもいます。来週以降に登録を開始する予定です。
今週のポッドキャストでは、NHKの「”性暴力”裁判 被害女性が語った15分のことば」の記事に紹介されていた卜部素代香さんにお話を伺いました。彼女の記事が4月に配信されてバズっていた時に、「ぜひこの勇気ある女性のお話を伺いたい」と思ってDMを送ったのですが、返信がなかったので諦めていたころに「ぜひ!」とお返事があり、お話させていただきました。「勇気」と「自由」が私にとって最も大切な価値観なので、素代香さんの運営されているサイトTHYMEの名前の由来を聞いた時、タイムの花言葉が勇気だったから、という言葉にすごく嬉しかったのを覚えています。素代香さんは、彼女の意見陳述からもうかがえる通り、芯のあるフェミニストで、今後の日本の女性たちを支える存在としてずっと応援していきたいなと思いました。
今週読んだ本
全然本が読めてないです。。。引き続きFive Little Indiansを読んでいます。
今週聴いたポッドキャスト
Rough Translation -Lunching@Work: When Eating at Your Desk Is Forbidden
NPRのRough Translationは世界からさまざまな話題を届けてくれるので好きなポッドキャストです。今回面白いなと思ったのは、各国の職場でのエピソードシリーズで、「フランスではオフィスでランチを取ることが禁止されている」というお話。私だったら大歓迎の法律ですが、生産性にこだわるアメリカ人リスナーが疑問を呈していてちょっとツッコミたくなりました
The Moth - 25 years of Stories: Truth
ストーリーテリングの有名ポッドキャストThe Mothは今年は25周年記念ということで、ここ最近はずっと25年のうちの一年にフォーカスしたエピソードを配信しています。このエピソードは2012年で、ドロシー・ストークという女性がパラシュートに言った話(これはこれでかなり面白い話です)を紹介していますが、特に面白かったのは、The MothのスタッフのSarah Austion Jennessがシェアしていた、彼女がインタビューしたとある退役軍人の話。この男性はベトナム戦争時の壮絶な話をシェアしてきれ、サラはこれをThe Mothのストーリーとして録音し、配信しましたが、すぐに多くの退役軍人から苦情が押し寄せ、この男性の名前はベトナム戦争の退役軍人のリストに載っていなかったそうです。その頃にはこの男性の行方は分からなくなっており、彼の話が全くの作り話だったのか、それとも彼は戦争に行った時は違う名前を使っていたのか、今となっては真実は誰にもわからない状態なのだそう。The Mothのポッドキャストでは最後に必ず“All stotries are true as remembered”という注意が入ります。ストーリーテリングの基本のルールは、作り話でなく、自分や他人に起こったことを話すこと。でも「真実」とは何でしょうか?例えば、この退役軍人の男性の話は、彼にとっては真実だったかもしれない。。。
この数ヶ月、「同じものを見ていても受け取り方が全く違う人たち」についてつらつら考えていますが、この話もWhat is truth? そしてPerception(受け取り方)について色々考えさせられました。
Endless Thread -Lost in Translation
Redditから面白いスレッドを紹介するEndless Threadでも面白いエピソードがありました。最初に出てくる話は、言語習得アプリのDuolingoでロシア語を学ぶと、なんだか不穏な例文がでてくるという話。その後に出てきた話が私は知らなかったのですが、Redditの有名なスレッドにTIFU(Today I fucked up)というのがあって、さまざまな失敗だんが載っているらしいのですが、ここで紹介されていた、アジア系の子供を養子にもらってきたカップルの話がすごかったので、ネタバレしませんのでぜひ聴いてみてください。
今週観たTV・映画
Ms. Marvel
今週はDisney +にて大人気のMs. Marvelを観ています。アベンジャーズなどスーパーヒーロが実際にいる世界で、スーパーヒーローオタクのムスリムの女子高生にある日突然スーパーパワーが宿ったら、、、というマーベルコミックの実写版です。実は今仕事でこのドラマの解析をしょっちゅうやっているんですが、ムスリムの高校生が主人公ということでリプリゼンテーションの面でも○ですが、特にすごいのが主人公カマラ・カーンを演じるイマン・ベラニ彼女自身がマーベルオタクということ。彼女はインタビューでも「カマラ・カーンは私自身」と答えていて、超適役の子を見つけてきたなという感じです。
Made for Love Season2
このドラマは以前も紹介しましたが、シーズン2がAmazon Primeで配信されています。プライムは解約しようと思っていたものの、ベター・コール・サウルを見るためにいまだに解約できていません。GoogleをマネたGogolという巨大ネット会社のCEO(これはイーロン・マスクをモデルにしていると思う)に見染められ結婚し、知らないうちに頭にチップを入れられていた女性ヘイゼルの脱出の物語。シーズン1の最後で脱出できそうになったのですが、とあることが発覚し留まることになったヘイゼル。
この手のドラマはシーズンが進むに連れてプロットに無理がでてきたりしますが、Made for Loveはひねりの効いた展開で飽きさせません。1話が30分というのも、オーディエンスをよく理解しているなと思います。面白くてやめられない。
というわけで今日はこのへんで。
また来週!
ヴァルネラビリティ・アノニマス、始まるのですね!以前ぜひ参加したいと連絡して、今もその気持ちは変わらないのですが、土曜日(日本時間)は仕事があるため残念ながら参加できません・・・。またの機会に参加できたらいいなと思っています。