*今週は一番最後に有料部分があります。
信じられないことに4月もあと10日で終わりです。ニュースレターを書く、ということは日々のTo doリストに入っているのですが、やることが多すぎて、どんどん後回しにされていました。
なんでそんなに忙しいんだろう?と自分でも考えてみたのですが、朝起きてまずエクササイズ(いろんなエクササイズをビデオで見れるNikeのアプリが意外と優れもので、お気に入りのインストラクターもでき、毎日エクササイズをするようになって7週間経ちました。Pelotonみたいだ、と思っていますが、嬉しいことにこのアプリは無料です!)をし、100日プロジェクトの水彩画を描き、ジャーナルを書き、今やっているプロジェクトでは毎日SNSに投稿するのでそれを済ませ、留学生のお世話やホームステイの仕事、映画のセンティメント解析のアサイメント、文化コンサルタントとして関わっているプロジェクト、秋に開催される日系アーティストのシンポジウムの企画準備、日系アーティストディレクトリの更新の仕事、これにボランティアで参加している日系文化協会、CCPAなどの理事の仕事、そしてポッドキャストの企画配信、、とやっているとあっという間に夕方です。そりゃあ時間ないわけだ。
気づけば今日は4・20(Four Twenty)でしたね。私は大麻合法には賛成ですがレクリエーションとしては全く使用しないので(眠くなるだけの体質なので)何も関係ない1日でした。。。カナダでは完全に合法で大麻ショップもたくさんあります。ハイになりたくない私のような人向けにも、不眠や痛みの緩和などにハイになる成分THCの含まれていないCBDが買える店が普通に街中にあるので今度寄ってみたいと思っています。
今週はイースター、パスオーバー、ラマダンが重なったロングウィークエンドでしたが、我が家は夫と二人で特別な料理もせず、ハイキングに行ったりしてのんびり過ごしました。うちは夫がユダヤ人なので普通だったらパスオーバーをお祝いするのですが、未だコロナ禍なのでSedarはスキップしました。そういえば、ちょうどロングウィークエンド中にいつも頼んでいる食料品の配達が届き、いつものように「今配達しました」というテキストメッセージに「Thank you! Happy long weekend!」と返信したら、わざわざ「Happy Easter!」と返信が来て、ちょっとモヤっとしました。みんながイースターを祝うわけではないよ、と言いたくなりましたが、クリスマスの時期にHappy HolidaysというかMerry Christmasというか論争を思い出しました。
天気が良かった先日、お気に入りの墓地に散歩に行き、数年前に亡くなった知り合いのお母様のお墓にようやくご挨拶に行くことができました。その時ふと思ったのが、これから年を取るにつれて、どんどん「実際に知っている人」のお墓参りをすることが増えてくるんだろうなあということ。年を取るということは、なんという特権かと実感しました。
今週のポッドキャストでは「期待」について話しました。Atlas of the Heartの本を読んでいくブッククラブで、「失望」について読んでいて、「失望」というものは「期待」するから起こるということを学びました。人は常に何かを期待して生活しているそうですが、その期待をはっきり表明しない時、それはStealth Expectation(ステルス期待)と呼ばれ、非常にたちが悪いのだと学びました。ワンオペで乗り切る週末より、パートナーが両方揃っている週末の方が喧嘩が増えるのは、この「表明しない勝手なステルス期待」が原因のことが多い、と読み、なるほどと膝をうちました。他にもブッククラブで出た「他人からされる期待」や「期待しちゃだめなの?」という疑問についても話しています。
今週は久しぶりにポッドキャストにゲストさんをお招きしました。全く違う仕事をしている方ですが年齢も近く、人生で経験してきたことにも共通点が多い方で、人生に対する考え方にも共感することがたくさんあったインタビューでした。週末に配信します。
今週は吉野家の案件が炎上しましたね。声を上げる人たちが増えてきて、もうなんでも好き勝手なことを言っていい時代は終わったという気がします。
もうひとつNHKサイトに掲載されていた「“性暴力”裁判 被害女性が語った15分のことば」の記事。たくさんシェアされていましたが未読の方はぜひ。この被害に遭われたそよかさん(仮名)がこんなに聡明で強い女性であったことが、不幸中の幸いだと思いました。彼女の被害の傷がいかばかりかと心が痛みますが、声を上げてくださって本当にありがとうございますと言いたいです。
今週読んだ本
引き続き”Five Little Indians”と「家族無計画」を読んでいます。
今週聴いたポッドキャスト
ポッドキャスト番組が新しいリスナーを獲得するためにやる戦略の一つが、別番組で自分の番組を流してもらう、というもの。いつも登録して聴いているポッドキャストのフィードで全然知らない番組が流れてくるのは正直私は微妙な気分になりますが、今週それが理由で偶然聴いたポッドキャストが、Conversations with People WHo Hate Meでした。風船を使ってメッセージを書くアートを発信しているMichael James Shneiderは、名前は知りませんでしたが、ググってみると、「ああ、あの風船の人!」というくらいよく見る風船アートの人でした。全く知らなかったのですが、彼にはたくさんアンチの人がいるらしく、そういった誹謗中傷をする人たちを招待して会話したらどうなる?というのがテーマのエピソードです。この番組のことは全くしりませんでしたが、面白いコンセプトだなと思いました。
今週観たTV・映画
“Better Call Saul”シーズン5を観終わってしまい、しばらくロス状態でしたが、Netflixで「はじめてのおつかい」(英語タイトルは”Old Enough!”)を観て和んだり、6組のカップルが集まり、パートナー以外の人と一緒の住んでみたらどうなる?というトンデモなコンセプトのリアリティ番組(顔を見ずに婚約する”Love is Blind”と同じくニック&バネッサ・ラシェイ夫妻がホスト)を観たりしていましたが、”Better Call Saul”のシーズン6が始まったのでそちらに再度フォーカスしています。とは言うものの、2話しか配信されていないので一気見はすることができず、他に観たのがこちら。
Tokyo Vice
在日アメリカ人新聞記者の本のドラマ化。英語のドラマですし、外国人視聴者をターゲットにしている作りだなあと思って観ました。私はちょっと、やりすぎじゃない?と思いましたがうちの夫は面白いと言って観ていたのでやっぱりな、という感じ。でもアンセル・アルゴートは日本語頑張ってるなと思いました。彼は”Fault in your stars”という青春映画で私もファンになりましたが、近年はセクハラスキャンダルの報道もあり、微妙な立場の俳優だと思います。日本人キャストは渡辺謙などのスターが出ていますがその他のキャストに「?」と思っています。
White Hot
これは昨日観たAbercrombie & Fitchに関するドキュメンタリー。90年代後半から2000年代に一世風靡したA&F。私も正直に認めますが当時はカッコいいブランドと思ってましたし、ロゴ入りTシャツも持ってました。そのTシャツを着ているYouTubeも残っています。スタイルの良い上半身裸の男性モデルを多数起用して、服を着ていないポスターで売るアパレルブランドと言われていましたが実はその内部ではスタッフ起用の基準はルックス重視、白人以外はほとんど雇われていなかったこと、そして懐かしい「グラフィックティー(いろんなフレーズやイラストが描かれたTシャツ)」にアジア人差別のフレーズが載っていたことから起きた不買運動。フォトグラファーによる男性モデルへのセクハラ、パワハラと、この手の白人至上ブランドではおそらく珍しくない内部事情を淡々と追っていきます。2006年にはCEOのMike Jeffriesが「学校にはクールなキッズとそうでないキッズがいるが我々はクールキッズのためのブランドだ」とコメントして問題になりました。このドキュメンタリーではいかにA&FがExclusion(排除)をベースにしたブランド作りをしてきたかということを描いています。Diversity & Inclusionが謳われて久しい昨今とは全く正反対のブランド精神ですよね。Jeffriesは2014年にCEOの座を退き、A&F自体は今でもあるようです。ちょっとサイトを見てみたら、ブランド名を見なければOld NavyやH&Mとほとんど見分けのつかない無難な商品ばかり売っているようです。さすがに今では、白人以外やプラスサイズのモデルも起用しているので、その点では(見た目だけは)現代の価値観に近づいているようです。なぜいまA&Fのドキュメンタリー?という謎は残りますが、なかなか興味深いドキュメンタリーでした。
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