7/8(月)
午後から、バンクーバーで毎年行われるパウエル祭のスタッフと、8月に企画している集まりの打ち合わせ。その後急いで買い物を済ませる。この2週間くらい晴れの日が続いていて、(ビクトリアでの)真夏日が続いているけど私の住んでいるエリアは海に近いこともあり、暖かいけど死ぬほど暑いという感じではなく助かる。家の中で扇風機を回すと寒いくらい。
その後日本のアーティストあゆみちゃんとのプロジェクトのミーティング、夜は日本文化祭のミーティング。1日に3回Zoomやるのはしんどい。
7/9(火)
朝から芸術文化教育委員会のミーティング。話すことがたくさんあってやることもたくさん出てきた。次男が午後から父親の家に行ったのでその後ダウンタウンに用事で出て行ったら目当てのオフィスが閉まっていてがっかり。
仕事がたまっているのでディナーは夫にピザを買ってきてもらった。
7/10(水)
朝4時からアサイメントがあったので早起き。その後9時から新移住者委員会のミーティング。ミーティングのあとダウンタウンに再度出ていき、昨日出来なかった用事を済ませた。次男がバイトの面接でダウンタウンに出てきたのでうちだ食堂でランチした。ビクトリアで一番美味しい日本食のランチスポットだ。
午後からはオークベイのナイトマーケットに行き、新しくできたというおにぎり屋さん”Good filling Sankaku”さんのおにぎりを買った。バジルツナマヨ、味噌ハラペーニョ、スモークサーモン、炊き込みご飯。どれもボリュームがあり(決して「ボリューミー」ではない!ボリューミーという英語はない!)美味しかった。
マーケットから急いで帰宅して夜は全カナダ日系人協会の理事会。あちこち行って疲れた。
7/11(木)
何もミーティングのない日なので家で仕事を片付けて、ガーデニング。午後に買い物に出て、日系文化協会の会長ツギオさんが私が預かっていた荷物をピックアップしにきた。
晩御飯に久しぶりに冷奴を作ったら美味しかった。
7/12(金)
朝から買い出し、帰宅して仕事を片付けて、午後からはダウンタウンへ。
今年初めて(!)のヘアカットの予約の前に、金曜日だけ開いている抹茶カフェJagasilkに寄り、最後のショートケーキをゲット。美味しかった。
美容師のクリスティは先日お兄さんと日本に行ってきたとのことで、感想をいろいろ聞かせてもらう。1週間くらい滞在したけど行ったのは東京と鎌倉だけで、京都とか大阪は行かなかったというのは珍しいけど、逆に贅沢な時間の使い方じゃないかなと思った。
カットは落武者のように伸び放題だったのがスッキリして嬉しい。なんだかんだいって彼女のところにもう12年くらい、サロンが変わってもずっと通っている。
そしてこの日、そこまで親しくはなかったけどビクトリアの知り合いの日本人の方が亡くなったことを知る。年を取るということは、それだけ人の死に接する機会も増えるということ。雅子とLINEでLife is too shortだよねえという話をして、珍しく神妙に雅子が「いつもおしゃべりや散歩に付き合ってくれてありがとう。お友達でいてくれてありがとう」と言うので私もうるっと来た。ほんと、人生は一度しかなくて、年を取ることができるのはなんて恵まれていることだろう。そして楽しい時間を過ごせる友達には感謝しかない。
7/13(土)
朝から通訳の仕事でクリニックへ同行。帰宅してホッとしているところに雅子からLINEが入り、うちの近くのビーチに友達数人といるから来ない?とのお誘い。こういう、すぐ出れる時のお誘いは嬉しい。ビーチだから砂だらけになるかなとブーツを履いていったら、みんなカヤックに行った後で、スポーティな格好で、一人だけ浮いた。でもみんなでダラダラと馬鹿話して楽しかった。帰りに背の低い日本人女が4人がかりでカヤックをYちゃんの車に載せてるのが面白かった。
今週読んだ本
今週も引き続き「生きのびるための事務」を読んでいる。結構すごい本だと思う。
日本人なら知っておきたい日本文学
これは初めて読む本ではなくて、探し物をしていたら見つけた、数年前に読んだ本。今「光る君へ」を観ているので、読み返してみたら、清少納言、紫式部、藤原道長、安倍晴明と、ドラマに出てきている人たちが紹介されていて時代がぴったりあっていて面白かった。マンガ式なのでサクサク読める。
今週聴いたポッドキャスト
Lost Patients
ポッドキャストも夏休みに入ったりしていて、聴くものが一時的になくなってしまったので、どこかで宣伝していたLost Patientsを一気に聴いた。カナダやアメリカでは路上生活している人の多くがメンタルヘルスの問題を抱えている。何らかの理由で精神疾患を負った人たちが経験する、機能していないシステムについてのドキュメンタリーポッドキャスト。患者、家族、専門家たちのリアルな証言を交えながら、メンタルヘルスの治療に関する迷路、フラストレーション、ジレンマがよくわかる。このポッドキャストはアメリカで制作されたものだけど、カナダもそんなに変わらないのではと思う。
今週観たTV・映画
先週以降見たのに書き損ねていたもの。
Past Lives
ようやく観れた、パスト ライブス。私にとってグレタ・リーは”The Morning Show”に出てるとんがった人、という認識だったけど、この映画ではもう少しソフトな女性を演じていた。子供時代に好きだった人と再会する話で、典型的な”Nothing happens”の映画なんだけど、私はこの手の「何も起こらない」映画が大好物なのでそれなりに楽しめた。
余談だけど、私はリース・ウィザースプーンが様々なトラウマを背負って一人でハイキングに行く”Wild”の映画が大好きなんだけど、ある男友達はあの映画もNothing happens!って言ってて人によって見方が違うんだなと面白かったことをよく覚えている。
The Zone of Interest(邦題:関心領域)
こちらも、ようやく観れた。ダークな映画なので、2、3回に分けて観た。そのへんのホラー映画よりも断然恐ろしかった。ホロコーストに関連した映画ということ以外ほとんど前情報無しでみたんだけど、あ、この人、「落下の解剖学(Anatomy of a fall)」の人だ!とすぐわかった。あの映画はすごく好きだった。今年観た映画の中のトップ10に入るかも。「関心領域」に話を戻すと、とにかく「恐ろしい」しか感想がない。音も怖い。塀の向こうでの叫び声、川に流れてきたり、肥料に使う灰、それと打って変わって美しい庭、プール、そしてパーティ。数年前、ウィニペグの人権博物館でツアーに参加した時、ガイドさんがアウシュビッツ収容所に勤めていた人たちの休暇の写真を指して「この博物館の中で最も恐ろしい写真だと思います」と言ったことを思い出した。やはり、ホロコーストは人類の歴史の中でも最悪な出来事だと思う。
今週は、トランプ前大統領の暗殺未遂事件というまたもや「未曾有の」事件が起こってしまった。彼の、拳を振り上げた写真を見て、みんな色々なことを考えたに違いない。私は、この人の悪運の強さというものに呆れるしかない。もう何百回かに「アメリカ、大丈夫か」と思う。アメリカに住んでいてまだProject 2025のことを知らない人はぜひググって欲しい。「侍女の物語」が本気で現実になろうとしている。