2週間遅れの日記。
10/1 (火)
何も予定のない日なので仕事をして過ごす。福岡の映画祭にドキュメンタリーを持っていく友達Cindyのために字幕やスピーチを翻訳したりした。
午後は用事がありダウンタウンへ行き、帰りに夫と合流して歩いて帰った。
10/2(水)
この日は通訳としてとある寄宿学校へクライアントさんをお連れしたのだが、学校についてみると、別の語学学校で昔から良く知っているEが居てびっくり。ビクトリアの語学学校業界は狭い。この人は昔から生徒思いの良いスタッフだったけど、彼女が務めていた学校が閉まってしまい、今はこのボーディングスクールでディレクターをしているのだそう。実は中をしっかり見させてもらったのはこの日が初めてだったけど、アットホームなとても良い学校だった。
10/3(木)
全カナダ日系人協会(NAJC)のカンファレンス出席のためエドモントンへ、家を朝7時40分くらいに出発。本当は7時半前には出たかったので少し遅れてしまったのだが、ビクトリアの空港は小さいし、1時間半のエドモントンに行くんだからさすがに飛行機に乗り遅れるということはないだろうと思っていたら、セキュリティが長蛇の列でびっくり。この日はフレンドリーな人が周りに多く、前に並んでいた若い女の人がヴィトンのケージに可愛いポメラニアンを連れていたので少し話した。彼女はカルガリーに帰省するのだとか。そうこうしているうちに搭乗時間が迫り「エドモントン行く人!」と声をかけられて、エドモントン行きの人たちは優先してもらえた。搭乗すると直行便で1時間20分。楽勝だ。
アルバータ大学主催のレクチャーを聞いたあと、Dorinku Osaka(余談だが、姉妹店のDorinku Tokyoに予約の電話を入れたら、グループの場合は一人$40使わないといけないというポリシーがあると聞いて、こちらに変更した)というレストランで日系アーティスト数名で集まった。カクテルも美味しかったし、まぜそばがすごく美味しかったし、楽しい1日になった。
10/4(金)
旅先では気も張るし飲みに出たりするし本当に疲れるのだけど、あまり寝れなかった。早起きしてシャワーを浴びて一人でコーヒーを買いに行ってみた。10月初旬のエドモントン、凍えるまではいかないけど、やはりちゃんとしたコートなしだと寒かった。この日は1日カンファレンスで、私も一つ、Who is Ijusha?というタイトルで、カナダに移住してきた日本人の体験を知ってもらおうというパネルのファシリテーターをした。エドモントンの仁志さん、トロントのあんずさん、そして、今回の滞在で私のホテルのルームメイトでもあるウィニペグの淳子さんにお話いただいた。
夜はレセプションで、エドモントンの先住民の人たちの料理というのが振る舞われてなかなか美味しかったが、いかんせんレセプションに授賞式やプレゼンがたくさん入っていてめちゃくちゃ長かった。10時に終わり、くたくただったけど、淳子さんと、カルガリーのさゆりさんとで1杯だけパブで飲んで帰った、ホテルに着いたら淳子さんのメイク落としを借りてメイクを落としてすぐに寝た。このホテルは古いけど、2ベッドルームで、完全に寝室が別れているのも良かった。
10/5(土)
この日のカンファレンスは日本文化デーとのことで、自分が担当するパネルなどもないので1日気楽にすごせた。日本人なのに、生まれて初めて太鼓を体験した!面白かった。トロントから来てくださったあんずさんと由佳さんとも色々話せて良かった。NAJCのカンファレンスで何が楽しいかって、カナダ中からやってくる日本人移民や日系カナダ人の友達と会えること。ほんとに、In personで会うことって大事で、こういうのは本当にお金で買えないと実感する。
1日の最後には、日系カナダ人の間ではClassicとして知られている、日系カナ人の強制収容を描いた90年代の映画The War Between Usが上映され、泣いている人たちもいた。機会があればぜひ観て欲しい。監督のAnne Wheelerが来ていたのでQ&Aの時に、「今では日系カナダ人のアーティストの中では有名なミエコ・オオウチが主演で素晴らしいですが、彼女をキャストした経緯を教えてください」と聞いたら、なんと最初はこの役はサンドラ・オーにキャストされる予定があったのだそう。日本人が演じてくれて良かった。
上映会の後に監督の本を買ってサインしてもらった。あなたはフィルムメイカー?と聞かれたので、「いつかプロデューサーになりたい」と言ったら、「あなたのストーリーを語りなさい」と励ましてくれて嬉しかった。
夜は居酒屋ナイトと称して、エドモントンの日本食レストランがいろんなブースで美味しい料理を出してくれ、カルガリーの酒神さんがお酒のバーも出していて本当に楽しかった。
この日は日本人移住者参加者グループ10人くらいで昨夜と同じパブに行き、店内で他の人が歌っているカラオケに一緒に合唱したりして楽しんだ。
今週聴いたポッドキャスト
忙しくしていたので、ポッドキャストが溜まりまくっていて、まだ9月のエピソードを消化している感じ。特にこのエピソード、というのはないけど、新しい映画が公開されているので、プロモーションとして今たくさんのインタビューを受けているデミ・ムーアの話を複数のポッドキャストで聴く機会があった。彼女は数ヶ月前に久しぶりに公の場に出てきた時に全く老いていないように見えるのでみんなすごく驚いていて「整形するならデミ・ムーアの整形外科師を使うべき」的TikTokをよく見た。私は整形は人の自由だと思うのでやりたい人はやればいいと思うが、そういう人が最新の映画”Substance”(まだ観ていないけど、若さを保つためにとある物質(the substance)を使う女優というストーリーの映画)のプロモーションをして、いかにハリウッドで若く美しくいることが重視されているか、いかに若い頃の自分にとってもプレッシャーだったか、などについて語っているのがとても興味深いなと思った。もちろん、ハリウッドの若さと美に関する執着を否定しながら、自分は整形手術をするというのは、いろんな人には多面性(People contains multitudeと英語ではよく言う)があるという意味でおかしいとは思わないけど、面白いなと。
今週観たTV・映画
Nobody Wants This
クリスティン・ベルとアダム・ブローディ出演のRomCom。普通のロムコムとちょっと違うのが、アダム・ブローディがユダヤ教のラビで、宗教の違う二人の恋愛ものということ。ご存じの方も多いと思うがうちの夫もユダヤ人だけど、シナゴーグに通ったり、豚肉を食べなかったりすることはない、いわゆるNon-practicing のユダヤ人なので、私たちが結婚する時には宗教の違いなどについては家族には何も言われなかった。でもこのドラマの主人公はラビなので、ユダヤの教えを敬虔に守り、教えている人である。結婚相手がユダヤ教でない場合はその相手に改宗して欲しいと思っている家族もいるくらい、ユダヤ教について真剣な人たちだ。そこに白人で無宗教のポッドキャスター(ついにポッドキャスターがNetflixで職業として描かれるようになったというのも感慨深いが)と恋に落ちて、どうなる?というストーリー。
ユダヤ人女性のステレオタイプがキツすぎて批判も受けているそうだが、私はステレオタイプというのはそこに一種の真実があるからステレオタイプだと思っているので「こういう人、いるいる」と思って見た。私もこのドラマの主人公(クリスティン・ベルは本当にこういうロムコムが向いてる。めちゃくちゃ可愛い)みたいに何も考えずにユダヤ人と結婚して、ユダヤ教の世界観にいつも「ひえー、まだみんなこれマジで守ってるの?」と思いつつ、夫はラビでもないしそこまで敬虔なユダヤ教信者ではないのでその影響はほとんど受けていないのだが、このドラマみたいにラビもしくは真剣にユダヤ教(というかどの宗教でもそうだと思うけど)を信仰している人との恋愛は難しいだろうと思った。ある意味現代版のロミオとジュリエットみたいなものだ。Facebookで友達のユダヤ人女性は1話目からもう嫌で見れなかったそうだが、うちの夫は面白いと笑って見ていた。しっかりおカネがかかっていて脚本も面白い。またノア役のアダム・ブローディがめちゃくちゃチャーミングで彼のファンがこれまでよりさらに増えたそうだが、このキャラクターみたいにハンサムで思慮深くて可愛いユダヤ人男性とかまずいないと思う。可愛くて、笑えて、そこに「自分が本当に求めているものは何か」みたいなメッセージが組み込まれていて、よくできているドラマだと思った。シーズン2への継続がすでに決まったそうだ。
インスタグラムのアカウントを新しく作らないといけなくなったことは前回のニュースレターにも書いたけど、一気にまとめていろんな人をフォローするとすぐにインスタから怪しまれて警告がでるので、少しづつフォローしていっている。このインスタ騒動のおかげで、SNSの使い方について色々考えさせられた。