年が明けましたね。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
12/31 (日)
大晦日に配信したいと思っていたものを全部一気にリリースした。
朝から2023年最後のポッドキャストを書いて収録して配信。
その後このニュースレターを書いて配信するも、日記が2週間遅れになっていることに気づき、2023年の日記は2023年のうちに配信したいなと思いつつ、とりあえず保留。
そして、最近はほとんど更新していないブログにて、2023年のまとめを書いて配信。
Substackのニュースレターは日記や日々思ったこと、そしてブログのほうにはどちらかというともう少しEvergreenなコンテンツを書くと自分の中では分けている。最近SNSも一周して辞める人も多いと聞くと同時に、ニュースレターやブログが復活してきていると聞く。実際に、私のところに来る問い合わせはブログの過去記事を見た人からが多い。今でもちょくちょくメールをいただくが、Substack見ましたと言ってきた人はほとんどいない(涙)
とりあえずそこまでやったところで今年最後の買い出しに。我が家はもうほとんど家でアルコールを飲まないのだけど、せっかく大晦日だからと近所の酒屋へ。やはり混んでいた。私が気になっていたのは最近よく見かけるようになったアルコール抜きのワイン。やはり人気があるのだろう、この酒屋では「低アルコール&ノーアルコール」のコーナーができていた。シャンペンぽいロゼのボトルでノーアルコールだと$9。安い。でもそんなに量も飲まないし、アルコールが入っていない場合糖分が多そうな気がして、結局缶入りのワインを2種買い、夫(夫もほとんど飲まない)用には柚子のノンアルコールビールというのをみつけたので買ってみた。
鶏肉入りの蕎麦を作って年越しにし、結局私は疲れて偽ワインは飲み損ねたけど夫は柚子ビールは美味しいと言っていた。
ディナーの後に急いで2回目のニュースレターを配信し、12時まで起きてられないから寝ようと準備をしていた頃に能登での地震の速報が入ってきて、結局ニュースを見ているうちに年が明けた。NHKだとオンラインでライブで見れるのでしばらく見ていたけど、アナウンサーがほぼ怒鳴るようにして避難を呼びかけていてこちらも心配になった。そしてあの地震速報の音がまた不吉なんだよね。結局あまり寝れなかった。
被害に遭われた方が1日でも早く安心して生活できるようになりますように。
1/1(月)
この日は次男と二人で近くの島にある神社に初詣に行く予定だった。夫は元旦から仕事。朝10時に車を借りる予定だったのでバタバタしたけど、遅れずに水上タクシー乗り場に着いた。
ビクトリアはバンクーバー島という九州よりでかい島の南端にある。バンクーバーのあるメインランド(とみんな呼んでいる、つまり北米大陸)まではフェリーで1時間半。それ以外にも近くにたくさんの大小の島があり、Gulf Islandsと呼ばれている。
バンクーバー行きフェリーの手前にある小さなマリーナに車を停めて、水上タクシー乗り場を探す。日本人らしき人たちが二人先に来ていたので、きっとこの人たちも初詣にいくのだな、と思った。
しばらくして、一緒に行くことになっていた由美子さんと彼女のパートナー、そして彼の家族と合流。水上タクシーは12人しか乗れないので予約制だ。ボートにプラスチックの屋根が着いたようなものに乗り込むこと15分で、Knapp島に到着。
初めて行ったけど、本当に面白い場所だった。メインの建物の中は畳張りで祭壇がある。靴を脱いで上がり、中を自由に見学させてもらった。宮司さんは白人の女性で、ちゃんと神主さんの服装をしていていろんなゲストの質問に答えていた。この神社は2年前から活動しているが、このように初詣で一般公開するのは今年が初めてだそうで、80人が予約したと言っていた。
ビクトリアは小さい街なので、数人知っている方にもお会いして、新年の挨拶をすることができた。わ、なんか日本にいるみたい。ちゃんとお守りやお札も売っていて、思いっきり消費に走り友達や子供の分までたくさんお守りを買った。お店を手伝っていた白人男性(おそらくこの施設のボランティア)に「あれもこれもとたくさんお守りを買うのはよくないんですかね?」と聞いたら、困ったような顔で微笑みつつ「そんなことはないと思いますよ」と言ってくれたので「…because there is enough God to go around?」と聞いたら、笑って、そうですねと言ってくれたのを言い訳に他にも色々買った。
おみくじはビンゴの機械(丸いカゴ)をぐるぐる回して出てきた番号にマッチするおみくじをファイルフォルダからだして渡してくれた。次男は吉だったが、私はなんと凶。はじめて引いた。まあおみくじは遊びのようなものなのであまりショックは受けなかったけど、「これってもしかしてめっちゃツイてるってこと?」と一瞬思った。でも念の為神社の木に結んで置いてきた。
外では「鎮守の森」と名のついた森を20分くらい歩いていろんな「お祈りスポット」をラリーのように巡り、最後には小さな鳥居のある神社に到着。近くにあるアービュータスの木(西海岸独特の木で、幹の皮が赤くて剥けるのが特徴。辞書で引いたらイチゴノキというらしい)に神社でガラガラと鳴らす鈴(名前わからん)がついていた。やっぱり神社に来たらあれをガラガラと鳴らさないとね。
帰りの水上タクシーを待っているときにスレッズで相互フォローしている日本人の方から声をかけられてびっくりした。やっぱり狭い、ビクトリア。
帰ってきて昼寝して、夜はお雑煮を作って食べた。
とても良い元旦だった。
1/2(火)
北米には三が日というコンセプトがない。大晦日のニューイヤーズパーティは盛り上がるけど、元旦は二日酔いのためずっと寝てるという人も多いし、元旦から営業している店も多い。なので冬休みに入っている学校や、個人の会社で休みを長くとっているとかでない限り、今年は2日から通常運転。私は自営業なのでちょこっとプロジェクトに関することをやったくらいで、あとは洗濯したり本を読んだりしてのんびりした。
NYTに焼きうどんのレシピがあるので作ってみたら家族に好評だった。
1/3(水)
少しずつ仕事を再開して、メールの返信をした。
クリスマスのデコレーションを片付けた。
日系カナダ人ミュージシャンのアニーはNYに住んでいるんだけど、夫さんはファームを経営していてそこで採れたハーブを使ったスパイスやお茶を売っていると知り、年末に注文しておいたお茶が届いて嬉しかった。
手書きの手紙も入っていて、しかもお茶もこれでもか!っていうくらいいっぱい詰めてあって笑った。
少しずつ仕事やプロジェクト関係のメールが入ってきて、ああもうホリデーも終わりねとちょっと寂しく思った。
1/4(木)
1月23日に行われる新移住者委員会のイベントのポスターを作って、委員会メンバーにシェア。(「戦争、平和と人権について」)
少し前にMike Vardyとランチしたときに、カナダの万年筆愛好家のFacebookグループがあると教えてもらって入ったのだけど、私のような初心者万年筆ファンよりもっとすごいマニアがいっぱいいて、毎日たくさんの投稿が上がっている。もう何十本も万年筆やインクを持っている人たちが最新のペンやインクを披露していて、この趣味の沼さ加減にビビっている。私なんて持っている万年筆は5本くらいで、試したインクは10種類程度である、その中で「これでいいや」というお気に入りが見つかったので今新しいペンを買う必要性を感じない。私のペンは、インク瓶の中に直接ペン先を入れて、ペン本体についているピストンでインクを吸い上げるタイプなのだが、瓶の中に残っているインクが少なくなってくると、ペン先を十分にインクに漬けることができず、インクを吸い上げられない。そのための特別な道具があるので、トロントにあるお気に入りの文房具店で調べたのだがどうも取り扱っていないようだ。仕方がないのでAmazonで見ると、$14くらいする。そこで、このFacebookグループで「Amazonでも買えるけど、できたら個人のお店から買いたいのでどこかおすすめありますか」と投稿したら、数分でたくさんのコメントがついた。そのうちの一人のヘンリーという人が、「僕の店で売ってますよ」というのでサイトを見てみると、オンタリオ州の小さな街で個人で売っているサイトで、$8だったので即決。そうこうしている間に、別の人が、「彼の店で買うなら、Birminghamのインクも見たらどう?もうあの会社は個人の住所には売ってくれないから」とあるので、Birminghamってなに?と思ってググると、インクの会社だった。アメリカの会社で、カナダの個人の住所には発送してくれないので、このインクを取り扱っているヘンリーの店から買えば手に入るという意味だった。カナダは送料がものすごく高い。$8の道具を買っても送料は$20するので、ヘンリーさんも申し訳なさそうにしていた。じゃあせっかくだからとBirminghamのインクを見たら素敵な色のもので容量の小さなものが買えるようになっていたので2つ注文した。届くのが楽しみ。こうやってどんどん沼にハマっていくのね。そして、彼のお店の名前はPenablersというので一気に大好きになった。Pen+Enablerで、Penablers。最高のネーミングだ。
今年最初のブログを書いて、今年の3つの言葉を発表した。
ディナーは数日前に焼きうどん作ったばかりだけど、麺があったので焼きそば。
1/5(金)
朝から郵便局に行ってトロントの長男に神明神社で買ったお守りを送った。
ビクトリア日系文化協会の餅つき会のリマインダと、新移住者委員会のイベントのお知らせを配信。
英語のブログの下書きをした。
夕方、次男が父親の家に行った後は、今年最初の集まりのビクトリア日系文化協会のニュースレターのチームの感謝ディナー兼新年会に。みんなと久しぶりに会えて嬉しかった。
日本人が集まると、(特に日本食レストラン)いろんな料理を頼んでみんなでシェア、という形になることが多い。そしてそうすると必ずお腹いっぱいになるのにかなり安くつくんだよね。この日はVNCSからちゃんと予算をもらってきていたので誰も自腹を切らずに済んだけど。
隣に座った友達の雅子と神社の話をして、また行こうということになった。
解散したあと、雅子と二人で飲みに行った。パブはうるさいから静かに飲めるところに行こうと、ちょっと怪しげな日本語の名前のついた、コリアン経営の居酒屋に行ったらガラガラで、ゆっくりバカ話ができたのがよかった。楽しかった。
1/6(土)
この日はブッククラブ以外何の予定もなかったので好きなことをしようとホクホクしていたら、職場の夫からメッセージが入り、メガネ(老眼鏡)を忘れたので何も見えないという。「今日出かける予定ないから、もし出て来れるなら連絡する」と言ったのだが、テキストメッセージを送ってもそれが読めない(笑)らしく、仕方がないなと重い腰をあげてダウンタウンへ。メガネをドロップオフしたあと、超お腹が空いたのでサンドイッチを買って帰った。
夕方からは今年最初のブッククラブ。
ディナーは大根があまっていたので豆腐と大根の煮物。
今年は仕事始めが早かったので、少しずつ仕事をしていたものの、すでにいろんな予定が入ってため息がでる。悪いことばかりではないのでストレスというのとはちょっと違うけど。そういえば、今ブッククラブで読んでいるAtlas of the Heartの本で、AnxietyとExcitementは同じエネルギーだ、と学んだことを思い出した。
お知らせ:Voicyのパーソナリティになりました。これからは、はみライポッドキャストはVoicyでも聴けます。これからは週に1回程度、Voicyでも「はみライ通信」として短い配信をする予定なのでぜひフォローしていただけると嬉しいです。
今週読んだ本
#真相をお話しします
今年最初に読み終えた本。オーディオブックのサイトにあったので聴いた。短いミステリーが詰まった短編集。⭐️⭐️⭐️
コーヒーが冷めないうちに
これもオーディオブックで。すごいベストセラー?らしいので前から気になっていた。過去に戻ることができる不思議な喫茶店で起こるいろいろな出来事の話で、心温まるファンタジーといったところか。⭐️⭐️⭐️
君たちはどう生きるか
これも気になっていたベストセラー。なんであんなに流行っているのが疑問だったのでオーディオブックで聴いてみた。まあ言いたいことはわかるけど、あまりにも違う時代の価値観の話なので、うーん、、、という感じだった。⭐️⭐️⭐️1/2
The Seven Husbands of Evelyn Hugo
これもこの数年のベストセラーで、いろんなところで面白いと聞いていたので。タイトルからして、なんで7人も夫が?と興味をそそる。ほとんどなにも予備知識無しに聴いて、最初はミステリーかスリラーかと思ってたけど、これが面白かった!ネタバレ無しのあらすじは、7回結婚したことで有名な往年の大女優、イブリン・ヒューゴが自身の有名なドレスをチャリティのオークションに出品することになり、ファッション雑誌で働いている若いライター、モニークをインタビュアーとして指名してきたところから始まる。物語の20%くらいのところで、最初の大きな秘密が明かされるのだけど、そこで「あ、そっちの話なのね?」となり、イブリンの一生にどんどん引き込まれていく。最後の方でもう一つ秘密が明かされるのだけど、それも聴くまで全然予測できていなかったので「なるほど!」と感心した。読み終えたあとは胸がいっぱいになった。”Yellowface”もそうだったけど、このEvelyn Hugoも、おそらく読者の大半が女性だろうと思うけど、簡単にChicklitとは呼ばせない、小説として充分中身のある(特にこの本は)、女性として、マイノリティとして生きるとはどういうことかについて色々と考えさせられた本だった。おすすめ。⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
今週聴いたポッドキャスト
新年が始まって、ポッドキャストのフィードも通常に戻って、聴くエピソードが溜まってきた。
Fresh Air - Sterling K. Brown
“This is Us”のドラマで、ランドルを演じたSterling K Brownのインタビューが面白かった。俳優って演じる役が全て本人そのままの人と、役ごとに変わる人がいるけど、彼は前者と感じた。ランドルがそのまま喋ってるのかと思った。
今週観たTV・映画
バッドランズ
Netflixで観れた。先日観た「怪物」から、また安藤サクラさん続きだ。いい女優さんだと思うけど、なんか演技が大袈裟ぽいのが気になった。一緒に観ていた夫も「よくあるヤクザ映画でも、東京を舞台にしたRom-Comでも見れない日本だね」と言っていて、大阪のストリートギャング?のような人たちの様子も垣間見れて、やりたいことはすごくよくわかるのだが、なんだかオーバーアクトが気になって今ひとつストーリーに没入できなかった。でも宇崎竜童とか、天童よしみとかミュージシャンが出ていたのでそこは良かった。そして結末にも満足。⭐️⭐️⭐️
Good Grief
Schitts Creek(日本語ではカタカナでシッツ・クリークらしい)のダン・レヴィがSchitts Creek後初の脚本・監督ということで注目を浴びていた映画。一言で言ってしまえば、夫を亡くした男のグリーフの話なんだけど、亡くなった人=聖人ではないし、生きている人間だって毎日失敗したりろくでもない友達だったりして、みんないろいろあるのは当たり前だよと思い出させてくれる、ちょっとほろ苦い作品。人生って、映画みたいにさくっときれいにまとまらないよねえ。親友役が「イエスタディ」「テネット」「ステーション・イレブン」に出てた私の推しのヒメッシュ・パテル。カッコいい。