9月に入って涼しい日が続き、もういいかげん扇風機しまってもいいかな?と気になっているが、天気のいい日は暑くなったりするのでまだまだ油断できない。朝晩は冷えるので裸足ではもういられない季節になってきて、朝起きると靴下を履くようになた。
でもなんだかんだ言って、私は9月のビクトリアは一番良い季節だと思っている。暑すぎもせず、寒すぎもせず、ちょうどよく、晴れの日も多い。
明日からウィニペグなので、とりあえずここまでの日記を。
9/13 (水)
秋なので栗(Chestnut)の木や樫の木の下を歩くと栗やどんぐりがゴロゴロ落ちている。栗が落ちてきて車に当たるとゴンっと結構大きな音がする。カナダに来たばかりの頃はこの栗って食べられるの?と思ってたけど、食べられないそう。見た目は普通の栗そっくりなんだが。。
2時から4時まで、来年のとあるシアターフェスティバルの審査ミーティング、5時半から7時半まで、NAJCの全国役員会議。2時間のZoomが2回あるのはけっこうしんどい。
9/14(木)
何もミーティングの無いフリーな日と思っていたら以外とちょこちょこミーティング入った。1日家で仕事。
9/15(金)
朝9時からミーティング。日中はひたすらデスクワーク。夜は次男とドラマのThe Officeマラソンで、数時間分まとめて観て、シーズン3を観終わったところ。
9/16(土)
ゴージパークにて、8月末に行われた日本文化祭のボランティア感謝ランチ。今年初めてボランティアしてくれた日本人のお友達が、「来年ももっと関わりたい」とコーディネーターにボランティアしてくれて嬉しかった。すでに来年の文化祭の企画が始まっている。
夕方は2週間ぶりのブッククラブ。ヴァルネラビリティって何?という難しい問いにみんなで頭をひねった。
9/17(日)
朝からポッドキャストの原稿を書いて出かける直前に収録した。収録だけなら10分でできる。ただ編集はあとでやることに。
ジャムズネットカナダ主催の認知症に関するワークショップがあったので参加してきた。無料のワークショップなのに日本語版(午後)の参加者は6人でちょっと寂しかった。内容がすごく良かったのでもっとたくさんの人が参加するべきと思った。我が家は、日本の母はまだ元気だが、アメリカにいる義母が最近認知症の疑いが出てきていて、心配なものの、私自身ほとんど認知症についての知識がなかったので参加して本当に良かった。
今の時点では、義母はまだMCI(Minor Cognitive Imparement)で済んでいるようだと理解もできたが、これを放っておくと、半分くらいの人がアルツハイマーなどにかかると学んだ。また、予防にはとにかく有酸素運動(幸い歩くのだけは好きなのでこれからもどんどん歩こうと思った)と、毎日同じことの繰り返しを避け、いろんな体験をすることと知り、これも幸い大好きなことなので、ちょっとホッとした。
そして認知症にかかっている人をコミュニティでどのようにして支えるかという話もとてもためになった。背後から声をかけない、まずは視界に入り、手を振るなどして注意をひく、一度に多くの情報を与えないなど。英語版のテキストブックももらったので夫に持ち帰った。参加者は一人を除いて知っている人ばかりだったので、同年代のEさんとAさんとは「明日は我が身だよね」と話し、先輩世代のTさんとHさんたちはまだまだ元気で頭もシャープなことに感心するとともに「頼りにしていますのでもっとずっと元気でいてくださいね」という気持ちになった。
夜は次男がRifflandiaという屋外ライブイベントに、友達がリストバンドをくれたので行ったと聞いた。おそらく彼にとって初めてのライブイベントで、楽しかったみたいで良かった。
9/18(月)
前日に配信できなかったポッドキャストを配信した。今回はただの近況報告エピソードになってしまっている。はみライアンケートは9月いっぱいまで締め切りを延長したのでまだの方はぜひ。
買い物に出て、前回と同じ台湾系のフルーツティーの店でWhite Peach tea、砂糖50%でマンゴゼリー入りを注文したら美味しかった。
9/19 (火)
朝から芸術文化教育委員会のミーティング、そのあとコーチングのセッション。
9月は忙しくなると言われていたけど、いろんなところから案件が入ってきて毎日バタバタ。
9/20(水)
少し前から、2SLGBTQIA+を学校で教えることについて反対を唱える極右、保守、反トランスのグループが抗議デモを#1MillionMarch4Childrenというハッシュタグのもと9月20日にカナダ各地で予定していることが報道されていて、それに対抗する平和なデモがビクトリアでも企画されていたので、前日に「やはり行かねば」と思って一人で行ってきた。夫は少し遅れて合流。
最初、州議事堂の人混みに近づいて行って、黄色い警察のテープをくぐって人混みに入って行った(あとで夫にびっくりされたのだが、他の人も普通にテープをくぐって入って行っていたのでそこまで深刻に捉えなかったのだ)ら、一瞬自分は間違った側にいるんじゃないか?!と焦って、人混みの反対側に移動したけど、結局、SOGIを学校で教えることに反対しているグループはおそらく20-25人程度で、制服を着た保安隊?(警察?)に囲まれていた。そのグループを囲むように、おそらく、到着時点では5-600人程度の2SLGBTQIA+当事者とアライがたくさんのレインボーの旗やトランスの旗、プラカードを持って集まり、’Trans rights are human rights” “Protect trans kids” "などのチャント(合唱)を繰り返していたので私も参加した。最初、到着した時は’Leave our kids alone” とか”They are not your children” とか”Parents know best”とかいうサインが見えて、わあ、マジでそういう考えの人いるんだ、とショックで、感情的になって、涙が出そうになった。実際は泣かなかったけど。そのうちみんなと声をあげていたら勇気が出てきた。そのうち夫も到着したので二人でデモに参加。2時間くらいして、輪の中心で反SOGI、反トランスを訴えていたグループが半分くらい出て行って、その度に拍手が沸き起こった。
後から到着した夫も、I feel emotionalって言ってたので、みんなそう感じたのかもしれない。とくに夫はユダヤ人なので「あいつらぜったいナチスだ」と言って、そういう意味でもいろんな感情が湧き起こってきたみたいだった。
ビクトリアはかなりリベラルな街なので、圧倒的にトランスサポーター組が多く、比較的安心だけど、そうじゃ無い土地ではマジで危険なデモになっていたようだ。デモの前も、Facebookのイベントでは、十分安全に注意するように呼び掛けられていて、身元を晒されたく無い人はマスクをつけてくるように、そしてできるだけ参加者の顔を写真やビデオに撮らないようにと告知があった。
実際に行ってみると圧倒的にサポーターの数が多く、私は2時くらいから参加したのだが、学校の終わる3時を過ぎると、続々と中高生や、先生たち、ママたちが集まり頼もしかった。次男の通う高校からも、ビクトリアの保護者会(PTA)はSOGIをサポートしますという手紙が届いていた。
そして、知らない人ばかりだったけど、みんな礼儀正しい。大きな旗やプラカードを持ってる人がたくさんいたけど、振り回したりしてなかったし、人混みでちょっと当たると丁寧に謝っている人ばかりだった。とてもセーフスペースと感じた。
もっと写真を見たい人は、インスタの方に、ビデオもReelもあげてます。
カナダ全国で行われたデモだったので、FacebookやInstagramで多くの友達がNo Space For Hateという画像にプロフィール画像を変えたりしていたが、現場では知っている人には二人しか会わなかった。身の安全を考えて参加しなかった人もいるだろうし、いわゆるSlacktivismでSNSでだけサポートした人もいるんだろうなと思った。
デモというのは、一回参加すると、参加へのハードルが低くなるし、ブレネー・ブラウンの唱えるcollective momentが体験できるので、行ったこと無い人はぜひ安全にきをつけつつ参加して欲しい。
今週読んだ本
今週はまた読みかけのThe Body Keeps the Scoreに戻って読んでいる。
今週聴いたポッドキャスト
Search Engine
私が大好きだったReply Allというポッドキャストは、ホストの一人PJ Vogtが、スタッフが組合を作ろうとするのに良い顔をしなかったとかなんとかいうスキャンダルで番組を降板し、そのうちReply Allという番組自体もなくなってしまい寂しかった。
ポッドキャスト業界自体、大体老舗の番組だと20年(RadiolabやThis American Lifeなど)、Fresh Airのようなラジオ番組だと38年(!)くらいなので、そろそろ世代交代や、女性または非白人をホストにするといった動きが最近多くなってきている。
Fresh AirのホストTerry Grossは年配の白人女性だけど、おそらく彼女の引退も近くなっているのか、最近ではCo-HostとしてTanya Mosleyという黒人女性を起用した。この人もとても聴きやすい、馴染みやすい声で私もとても気に入っている。
毎日配信されるNew York TimesのポッドキャストThe Dailyも、長いことホストを一人で務めていたMike Barbaroも、ロシアのウクライナ侵攻の頃からSabrina Taverniseという女性やその他のホストを起用するようになった。一人で毎日やるのは大変だろうから、Mikeだけじゃなくていろんな人を起用するのは良いことだと思う。
話が脱線したが、このPJ VogtはスキャンダルでReply Allを降板したあと、このSearch Engineというポッドキャストを始めたようで、今日Reply Allのフィードに上がっていて偶然発見した。Reply Allはインターネットに関するポッドキャストだったけど、このSearch Engineも近い感じがする。まだ聴いている途中だけど、「なぜドラッグディーラーはフェンティネルのような危険なドラッグを自分が売っているドラッグに混ぜるのか?」という言われてみれば当然の質問についてのレポート。確かに、ドラッグディーラーにとっての客を殺すのって、意味なくね?と思うので答えが楽しみ。
今週観たTV・映画
Tár
今週は、2022年の映画でケイト・ブランシェットが主演しているTárを観た。ほんとケイト・ブランシェットという人はすごい女優で、このパワフルな架空の指揮者を見事に演じている。なんか、オスカーにノミネートされてたんでしょ、くらいの知識だけで、全く予備知識なく観たけどすごく面白かった。観終わった後で、翌日になっても色々考えるという点では、「イニシェリン島の精霊」に似ているなと感じた。もちろん、ストーリーは全く別物だけど。思わずいろいろレビューをググって読んでしまったほど。
明日から、全カナダ日系人協会のカンファレンスのためウィニペグに行くので、ポッドキャストもブッククラブもお休みです。
ずーっと開けていなかったClubhouseが、最近仕様がガラッと変わって、留守番電話のように、時間のある時にボイスメッセージを残すようなシステムに変わっていることに最近気がついた。クラハが面白くなくなったのは、ダラダラ喋るのが苦手なのと、通知が多すぎること、そしてやりだすと結局無駄な時間を費やしてしまうからだったんだけど、この「留守番電話システム」は時間がある時にメッセージを残せるので、結構面白いなと思った。はみライクラブ(今はハウスと呼ばれてるみたいだけど)でもトピックを実験的に立ててみたのでクラハまだやってる人はみてみて欲しい。最近はThreadsに投稿している日々の3 Good Thingsなども、クラハでみんなでその日のよかったことをシェアするのに向いてるかもと思った。
今日はここまで。それではまた次回。
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