今日はバンクーバー島の北西に大きなストームが近づいていると数日前からこのあたりでニュースになっていたのですが、現在の時点ではどうやら私が住んでいるバンクーバー島南部には上陸しないようで、ちょっと安心しました。
夫が今週から仕事に戻り、色々バタバタした週でしたが、幸いうちの夫は感情について話すことが出来る人なので、”I feel anxious” と話してくれて、二人で話す機会が持てて良かったです。私も少しずつ対面の仕事やお誘いも増えてきて、ドキドキすることが増えました。とりあえず、12月のクリスマスパーティを兼ねたミーティングはお断りすることにしました。
私は伊藤詩織さんの民事裁判を支える会主催の7回の連続オンラインイベントのチケットを購入しています。今週は「韓国の反性暴力運動の流れと争点」というオンラインイベントをアーカイブで拝聴しましたが、とても勉強になりました。
月曜日にはClubhouseで堀正岳さんとAppleイベントを観ながらお話しました。私はテクニカルなことは全くわからない人間ですが、いいかげん今使っているMacbookProが瀕死状態なので、何かしら新しいものを購入しなければいけない状況です。
今週もいつもどおり、イベント企画のミーティングや理事会ミーティングがあり忙しかったのですが、嬉しかったのはカナダ在住日本人女性ネットワークの最初の意見交換会があったこと。BC、ユーコン、オンタリオ、そして日本からも社会問題に興味あるパワフルな日本人女性が参加してくださり、横のつながりがをこれから強めていこう!となり、本当にインスパイアされました。来月も集まる予定です。とりあえずFacebookグループで交流していく予定ですので興味のある方はご参加下さい。
水曜日は先週のニュースレターで書いたDave ChappelleのNetflix番組に関連してNetflixの従業員がストライキをすると予告した日でした。
ちょうど「読み説く英語 NEXT LEVEL ENGLISH」のお部屋では私とマヤ・バーダマンさんそれぞれ気になるニュースを持ち寄るという形式にしたので、タイミングがよかったので私はこのNetflix Walkoutに関するNYTの記事を紹介しました。この日紹介した記事・ボキャブラリーはこのGoogle Sheetから見れます。
今週もうひとつ嬉しかったのは、日本のお芝居が観れたこと。2012年に、ビクトリアのフリンジフェスティバルで初めて流山児のお芝居を観て以来すっかりファンになり(その時のことはこのブログに書いています)以来SNSで新作情報は追っていましたが、今回の「ヒme呼」は配信されると知り、早速チケットを購入して自宅から観ることができて感激しました。約10年前に観た「花札伝綺」も面白かったですが、今回の「ヒme呼」もめちゃくちゃ面白かったです。私は中学校の先生に、「君は卑弥呼のような雰囲気があるね」と何故か言われて以来、卑弥呼という人物に不思議な親しみを感じているのですが、この流山児のお芝居も偶然みかけたツイートで配信のことを知り、それが卑弥呼に関連しているお芝居ということでさらに縁を感じました。私はこの劇団の伊東弘子さんのファンなので、相変わらずのかっこよさにもまた惚れました。海外からでも配信観れますので興味のある方はぜひ。東京近辺の方は実際に劇場にも行ってみて下さい。
今週のはみライでは、土曜日にClubhouseで話した「バウンダリーについて話そう」の回を録音したものを配信しています。バウンダリーとはなにか、バウンダリー=思いやり、という話や、人と比べてしまうこと、ヴァルネラビリティを感じた時に信頼出来る人に話すことなどについてとても深い話ができたと思っています。ぜひ感想をお知らせ下さい。
10月30日土曜日の22:30からは「価値感」について話すクラハをやります。今週中に価値感についてのブログを書く予定です。
そして金曜日のブッククラブでは分断とトーンポリシングについて盛り上がりました。ブレネー・ブラウンの本には様々なキーワードが出てきますが、中でも私が好きな尾は「パラドックス」、逆説です。人間というものは人とのつながりを求めるようにできているのだ、でも自分軸を持ってしっかりと自分に属さなくてはいけない。価値感をアップデートして、古い考え方には声をあげなければいけない、でも怒鳴られてばかりいては人は聞く耳を持たなくなってしまうかた、言い方も大事。などというパラドックスについて深い会話ができました。
土曜日のブッククラブでは、黒人の人達にとって、「ヴァルネラビリティ」というものは一部の特権階級に居る人たちのみが表現できるものであるという考え方についても話しました。Vulnerabilty is a costly privilege という一文は、ブレネー・ブラウンへの批判としてPOC(非白人)の人々が抱く感情を良く表していると思います。この日読んだ章では、著者がカウンセラーの人なので、それでも自分の感情をしっかり受け止め、感情について話すことが大事であると書かれていました。
昨日、私が理事を務めるパフォーミングアーツのカレッジの理事会長(白人女性)から、「この記事を読んで、Land Acknowledgementを来月の年次総会で言うのを止めた方がいいのか迷っている」というメールが来ました。Land Acknowledgementは、昨今北米の大学始め様々な組織で、その建物、団体、組織のある場所がもともとは先住民の人々に属するものであると認識するもので、私もはみライの最後に「はみだし系ライフの歩きかたはプロデューサー・ホストのピアレスゆかりが未譲渡のコーストセイリッシュ領域であるカナダブリティッシュコロンビア州ビクトリアで制作しています。」というLand Acknowledgementを入れています。
Land Acknowledgementは最近ではあまりにも頻繁に使われるため、場所によっては間違った領域のことを認識してしまっていたり、スピーチの枕詞的に、あまり考えずにさらっと読まれてしまうことがあり、問題になっています。
このCBCの記事では、Land Acknowledgementがダメだ、という風には書かれておらず、まずきちんとリサーチをすること、そしてLand Acknowledgementをするだけではなく、Reconciliation(先住民の人々との和解)に向けて現実的な行動を取っていくことが大切と書かれています。私はこのカレッジではCultural Safety Working Groupという多様性や多文化共生、文化的安全を推進するグループに属しているので理事会長がアドバイスを求めて来たのですが、私ともう一人のメンバー(黒人男性)は、「この記事に書かれているとおり、リサーチをしっかりして、あなたなりの個人的なコメントを最後に加えるなどしてpersonalizeしたものを使うのはどうか」というアドバイスをしました。
その他今週気になるニュースは、アレック・ボールドウィンが映画”RUST”の撮影中に誤って撮影委監督のハリナ・ハッチンスさんを銃殺してしまったというニュース。まだ捜査中なので詳細はわかりませんが、Cold GunといわれていたものにLive roundが入っていたという恐ろしい事件です。これからさらに詳細が明らかになっていくものと思われます。
そしてもう一つ気になるのがサプライチェーンに関するニュース。ちょうどTwitterで、またトイレットペーパー買いだめしておいた方がいいよねなどというつぶやきを見ていたところですが、なんと私の住むビクトリア沖で、韓国発バンクーバー行きの貨物船が嵐のためコンテナを40個ほど海に落としてしまい、しかも可燃性のある採鉱用の化学物質が原因で船上で火災が昨夜発生しました。うちの夫は歩いて海際まで行って見ていましたが、 redditのコメントでは”There goes our Christmas present”というコメントもあったそうで、これからクリスマスにかけて流通がまた忙しくなる時期ですが、欲しいものが届かない・もしくは部品等が足りないため製造できないということは充分考えられます。コロナ禍で日本からカナダへのEMSも実際停止していますし、本当に流通の大切さを実感しています。
今週読んだ本
引き続きCare of, 海を抱いて月に眠る、Indian Horseなど数冊を読んでいます。
今週聴いたポッドキャスト
It’s Been a Minute with Sam sanders
NPRの文化ポッドキャスト。毎日聴いています。このエピソードでは
Two true crime hosts are highlighting missing persons cases that people often ignore
True Crimeの流行でニュースになるのは圧倒的に白人女性の方が多く、非白人、特に黒人や先住民が被害者の事件は全く報道されないという傾向について話していてとても大切なトピックだと思いました。
フィアンセと全米横断旅行中に殺害されたGabby Petito事件の行方はまさに全米が追っている感じですが、(今週、容疑者として名前が挙がっていた婚約者のBrian Laundrieの遺体が発見されました)確かに白人女性が関わっている事件とインディジネスの人が関わっている事件では注目のされ方が全く違います。この傾向をMissing White Women Syndromeと呼びますが、このエピソードではThrough the CracksというポッドキャストをやっているJonquilyn Hillと、以前私もブログで紹介したことのあるMissing and Murderedポッドキャストをやっているジャーナリスト、Connie Walkerがゲストとして話しています。
My Unsung Hero
いつも聴いていてこのニュースレターでも何度も紹介しているHidden Brainの姉妹番組。Hidden Brainの最後にいつもホストのShankarが「今週のUnsung heroは。。。」と紹介していたものがスタンドアローンの番組になりました。Unsung heroとは誰かを助けてくれたりサポートしてくれるけど、あまり認められない人のこと。この番組はお礼を言いそびれてしまった命の恩人などのエピソードに溢れていて心温まります。
今週観たTV・映画
YOU Season 3(Netflix)
シーズン3を観終わったけど、なんだかなあと言う感じ。とても好きな番組ですが、やはりシーズン2で終わっておいて良かったのでは。。。と思いました。
Sex Education Season 3(Netflix)
こちらも観終わりました。YOUと打って変わってこちらは観終わったあともすがすがしい終わり方。シーズン4もあるそうですので楽しみ。このシーズン3について語る会を日本時間11月7日の23:00からやります。サマータームが終わった直後の日なので、これから日本と北米の時差がまた1時間増えてしまいますが。。。
Brooklyn Nine Nine Season 8(Netflix)
これも以前紹介したと思いますが、NYの警察署を舞台にしたコメディ。8シーズンで完結で、我が家でもNetflixでぜんぶ観終わってしまいました。哀しい〜
引き続き、MAID(Netflix)、The Morning Show(Apple TV+)、Succession(HBO/Crave)も観ています。秋は観るものには困りませんね。
最後に、ポッドキャストでも話していますが、SakumagのWe Act! できることは必ずある わたしたちのアクション集Vol. 1の本(小冊子程度の厚さです)を3冊手にしましたので、カナダ在住の方に、送料込み$10でお譲りします。興味のある方はご連絡ください。
また、しばらく忙しくてあまり宣伝していなかったパーソナルセッションに若干空きができましたのでOne on Oneでお話したい、相談したい、話を聞いて欲しいなどという方はこちらに詳細があります。
今週も色々考えた週でした。また明日から忙しくなりそうです。みなさんセルフケアを充分してバウンダリーをきっちり引いて、有意義な週にしましょう。それではまた来週!
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